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たかしま歯科医院
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歯医者としておもうこと
職業柄ほぼ毎日歯のことを考えているので休みの日ぐらいは歯のことなど一切考えたくなりそうなものですが、悲しくもリフレッシュした脳が「あらためて歯のことについて考えてみようか」となってしまうですからまったく我ながら困ったもので、自称「歯科バカ」とでもいいましょうか。
今回は歯の代表的な働きとしての咀嚼、つまり食べることについてお話を・・・。
当たり前ですが歯は食事をする時になくてはならないとても大切なものです。
点滴で栄養を補給する場合と咀嚼嚥下して栄養を補給する場合とでは栄養吸収に差が出てきます。
歯がなければ食事が出来ません。歯はものを挟み(つかみ)、引き裂き、かみ砕く、すりつぶす、などの作業を行い、よりよく消化の手助けをする唾液をからませて嚥下し消化管へ送り込みます。
このような作業の結果消化管へ送られた食べ物はほどなく人体に最適な形に分解され分解吸収そして合成されカラダの全身へ運ばれて行きます。
ですからよく噛まないと消化の際、胃や腸に負担をかけることになります。もちろん唾液でよくからませておかないと消化にも悪いです。
また唾液はご存知の通り抗がん作用を持っていますからので、よく噛み食事をする、ということはカラダの健康にこの上なく大切なことなのです。
噛めば噛むほど脳に刺激がいきますので脳の中枢を刺激し、過剰な食料を摂取することも少なくなり、それだけでダイエット効果も期待できます。
もちろん脳に刺激を与えるわけですからいわゆる「認知症」予防にもつながります。これは様々な実験データからも立証されています。
歯の本数が少なければ少ないほど噛む事が困難になり、またおっくうになります。
この結果食べやすい、やわらかく噛む回数が極端に少なくても食べられる食品で食事をおぎなおうとします。
ほんの数回の咀嚼後嚥下する、といった現代人特有の食事形式が歯がまともに生えるスペースがない顎の細い顔をつくりだし、肥満なカラダを形成、脳に適度な刺激を送ることなくキレやすく、また直立しているのも困難な姿勢をつくりだします。
またおっくうな食事では食事自体がつまらなくなります。
人間がもつ欲の1つが食欲です。
この食欲がつまらないものになり後回しになることは非常に残念なことだと思います。
たのしみが消えることがないよう歯を大切にされていただきたく思います。
そのためにも歯の大切さをあらためて認識していただければ、と切に思います。
Topics ファイバーコア(グラスファイバー使用強化プラスチック土台)で歯が割れるのを防ぐ〜
T.TAKASHIMA,DDS
むし歯が大きく進行しやむなく神経を除去する、といった治療は珍しい治療ではありません。抜歯を避け、神経を除去し、その部分の掃除を終え、防腐剤を詰め、もう一度歯を使えるようにかぶせものをつくっていくわけですがここで問題となるのが【金属の土台を使用する】ということです。神経を除去した歯は非常に割れやすい状態となります。
むし歯の大きさにもよりますが、すでに歯のあたまの部分がなくなってしまった場合など一度土台を立てなければ歯はかぶせられません。
建築物でいう基礎工事といったところでしょうか。
それでなくとも神経の治療をする場合は歯に穴をあけますから歯にぽっかりと大きな穴が開いている状態です。
一般的にこの杭にあたる部分は金属でつくります。
この方法は教科書的にも最もオーソドックスで「標準」的な治療法です。
しかし問題があります。
杭の長い金属の土台を入れると歯が割れる可能性がさらに高くなるということです。
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右の写真は実際に歯が割れてしまった方のですが、きれいに破折線が走り割れています。こうなってしまうと抜歯以外に方法はありません。
もちろん抜歯後はブリッジにするなり入れ歯にするなりするわけですが、このどちらの方法でも隣の歯(支台となる歯)に負担がかなりかかってきます。
この負担に耐えかねその支台となる歯もダメージを受けて行く・・・といった連鎖反応を起こしていきます。
そこでこの問題をできるかぎり回避する素材でつくる方法が一般的になってきました。
それがグラスファイバーを用い強化プラスチックを利用した土台,
ファイバーコアです。
当院でも開業以来使用してきましたが(幸いにも)歯が割れてきた、といったことはまだありません。
もちろんこのグラスファイバーの土台を使えば100%歯が割れない、ということもありませんがそれでもかなり危険性を回避できます。
しかも当院の場合は出来る限りその歯に直接土台を作る方法を採用しています。
これにより歯と土台が一体化となり「理想」に近い治療ができるからです。
このグラスファイバー製の土台は残念ながら保険適応ではありません。 さらに「土台を自費でつくった場合はかぶせものも自費となる」といった保険のきまりごとがあるので土台だけ「自費」、かぶせものだけ「保険」といっことは残念ながら出来ない決まりになっています。
この方法はとても良く広く普及させたいのですが、価格面でう〜ん・・・といったことがあり私自身非常にもどかしいのです。(グラスファイバーの材料だけでもかなり高価なんですよ〜・・)
かぶせものは銀でも白でもご希望ので良いと思いますが、土台だけはいま、せっかくこのような良い材料があるのですから・・・。
私は歯を一日も長く使って欲しいのです。
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Topics 乳酸菌含有食品LS1
T.TAKASHIMA,DDS
乳酸菌含有食品LS1
LS1をご存知ですか?
ここでは当歯科診療所で重度歯周病の方に対して、治療と併用して使う診療補助製品LS1のご紹介をいたします。
LS1とは乳酸菌(ヨーグルトに多く含まれてますね)の一種です。
歯科業界では最近この乳酸菌が歯周病菌に対し殺菌的な働きをするということで注目を集めています。
これが歯周病や口臭(口臭の多くの原因は歯周病菌の発する悪臭)に「かなり良い」らしいのです。
もちろん実験データからもしっかりと裏付けがなされているんです。
LS1を発見し研究後発表されたのはLG21(ヨーグルトで有名ですね)で有名な古賀泰裕教授(東海大学医学部・基礎医学系感染症研究室)です。
下のグラフを見てください。
(画像をクリックすると大きく表示します)

これはLS1を服用した場合と、服用しない場合の代表的な歯周病菌の繁殖をグラフにしたものです。
グラフから明らかに有意差がでているのがわかります。(赤い丸が明らかに下がっているのがわかります。)
このグラフからLS1は歯周病菌の繁殖を抑えてることがわかります。
つぎに実際にこれを用いたヒトでの臨床試験の結果も見てみましょう。
【臨床試験から】
・服用4週間後、歯周病菌数が約1/20に減少した。
・口臭測定で「口臭あり」と判定された20名のうち、約2/3で服用8週間後に口臭の消失が確認された。
・服用8週間後に依然として「口臭あり」とされた人についても明らかな口臭の減少が認められた。
・唾液のpHは中性域に正常化された。
・乳酸菌LS1を服用後、唾液量の増加を統計学上有意に認めた。
・服用4週間後むし歯菌数に変化はなかったが、むし歯菌が産生する「むし歯菌の巣:不溶性グルカンとも言う」の抑制が認められた。
「不溶性グルカン」が作られなければむし歯菌が歯の表面に長時間付着することもなくなるのでむし歯菌数そのものが減少しなくてもむし歯の発症を抑えると考えられる。
・唾液中の代表的歯周病菌( Porphyromonas gingivalisやPrevotella intermediaなど)の菌数は開始4週間後に約1/10に減少しさらに開始8週間後には1/100以下に著しく減少した。
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LS1はクスリではありません。乳酸菌含有食品です。
大切なのはLS1はクスリでないので副作用や耐性菌の問題がほとんど無いということです。
LS1は善玉菌。歯周病菌は悪玉菌。
善玉菌を補給してあげることで悪玉菌の働きを弱める、といったプロバイオテクス的な考えです。
使用法は簡単で「目安」としては1日3回、タブレットを口の中に含み飴のように口の中全体に行き渡るようにすれば良いだけです。
「目安」と表現したのはLS1はクスリではなく「食品」だからです。
臨床試験結果からもわかるようにLS1は月単位で使用することをオススメします。
歯周病治療中の方や口臭が気になる方、またむし歯が心配な方ほどLS1を使用して欲しいと思います。
【参考文献】
古賀泰裕 ほか ラクトバシラス・サリバリウス TI 2711の服用によるヒト唾液中の歯周病菌の抑制日歯周誌 45(1):105ー112, 2003
古賀泰裕 乳酸菌LS1を用いた新しいオーラルケアの可能性2003
古賀泰裕 ほか Lactobacillus salivarius TI 2711 によるPorphyromonas gingivalis殺菌の作用機序の解明日歯周誌 46(2):118ー126, 2004
古賀泰裕 ほか Lactobacillus salivarius TI 2711 (LS1) の服用が臨床症状およびプラーク中の歯周病原菌に及ぼす効果 日歯周誌 47(3):194ー202, 2005
古賀泰裕 ほか Lactobacillus salivarius TI 2711 (LS1) の服用によるヒト歯肉縁下プラーク中の歯周病原菌抑制効果 日歯周誌 48(4):315ー324, 2006
Topics 免疫力と乳酸菌のはなし
T.TAKASHIMA,DDS
1.ヨーグルトと乳酸菌
近ごろ乳酸菌についての話題が多くきかれるようになりました。
乳酸菌と聞いて思い出すのがヨーグルト。
ヨーグルトの中でも注目されているのは機能性ヨーグルト、つまりプロバイオティクスを含むヨーグルトです。
プロバイオティクスとしての乳酸菌としてビフィズス菌とラクトバシラス菌がそのほとんどを占めるようです。
期待されるプロバイオティクスの効果の1つとして免疫向上があげられます。
プロバイオティクスと免疫向上の関連分野については、まだよく分かってない分野でもあるようなので最近いろいろな企業が乳酸菌(おもに植物性乳酸菌)を必死に研究しているそうです。
身近な例では、花粉症がひどい方がヨーグルトを毎日たくさん食べていたら花粉のピーク時にも関わらず花粉症の症状が軽減した、または無かったという話をよく耳にしませんか。
これは免疫力低下で引き起こされた花粉症がヨーグルトに含まれる乳酸菌により免疫力が改善されたからだと考えられます。
もちろんこの他にも適度な運動やバランスのとれた食事、十分な睡眠、そして私が噛み合わせ治療をおこなっている歯科医だから、ということではありませんが噛み合わせのバランスを整えることも非常に大切なことであると思います。
ヒトは睡眠時、ストレス発散のために歯ぎしりや食いしばりをおこなうようです。このストレス発散がうまくいかないと交感神経と副交感神経のバランスがかたより睡眠にも影響し、免疫系にも影響を与えると私は考えています。
人の免疫は主に腸管によるものと考えられています。
内なる外。腸管です。
腸管に住みつく腸内細菌のバランスが免疫を左右するようです。
いままで腸内細菌の悪玉菌は全て退治する、といった考え方が主流でしたが、最近は悪玉菌を悪者扱いにしないで、古代よりヒトと共生してきた悪玉菌を全滅させる、というのはいかがなものか?との考えがもとになり、最近では「悪玉菌が優位にならないよう善玉菌と悪玉菌のバランスをとれば共生に問題はない」という考え方に変化してきているようです。
歯科領域に限れば医師であり歯科医師でもある開業医の今井龍弥先生提唱のおなじみの乳酸菌による歯みがきやLG21で有名な東海大学医学部基礎医学系感染症研究室の古賀泰裕教授の乳酸菌含有食品LS-1といったところでしょうか。どちらも乳酸菌を用いた方法で歯科業界に多大な衝撃を与えました。
また歯科業界で有名なオーラルケアの商品「ラクデント」も乳酸菌を用いた商品です。
LS-1は生きた乳酸菌、ラクデントは死菌ですが乳酸菌の場合は、どちらもあまり効果に関係ないそうです。
死菌の場合は死菌からでる内容物が他の乳酸菌のエサとなり、この物質に免疫力を高める働きがあるのだそうです。
エサといえばビフィズス菌はオリゴ糖をエサとするのでビフィズス菌入りヨーグルトを食べる場合はオリゴ糖も摂取しましょう。
ラクデントはPH2の強酸である胃酸による攻撃を防ぎ死菌を無事に腸まで運ぶ、という役目でカプセルなのだそうです。納得。
プロバイオティクスによる腸内細菌叢の恒常性とでもいいますか、この共存、バランスをとってあげよう、という考えは非常に大切だと思うのです。
共存、バランスさえとってあげれば悪玉菌はそんなに悪いことはしないんだよ、善玉菌と悪玉菌のバランスがとれていさえすれば良いのでは?、という考えです。
抗生剤は悪玉菌はもちろんですが善玉菌にも攻撃してしまいます。
しかし耐性菌が出てくればまた強力な薬が必要となります。
さらにパワーアップした悪玉菌が出てくればさらにヒートアップした薬を使わざるを得ない・・
すると、善玉菌も同じように立ち直れないくらいダメージを受けます。
その結果、宿主であるヒトもダメージを受ける、といった具合にならないか心配です。
疾患の歴史、特に対症療法は菌を特定しそれにダメージを与えることで克服してきたとされてきました。
たしかに数字ではかなりの低下を招き、これは素晴らしいことであると思います。
しかしすでに撲滅された疾患が最近また増加の一途にあるというのは最近新聞等でよく見ないだろうか?
もしかしたら薬で押さえる時代はもはや難しい時代に来ているのではないだろうか?
もちろんこれはプロバイオティクス(共存やバランスの話)の話をする上での話なので薬を全否定するつもりは全く無いので誤解されないでいただきたいです。
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2.口臭と乳酸菌
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は「ヒトがこれ以上身体に吸収できません」といった腸に残った残留物をエサとして食べてしまうようです。
腸内には悪玉菌もいれば善玉菌もいます。
悪玉菌がそれらをパクパク食べてパワーアップすればそれら悪玉菌の排出物で便やガス(おなら)が異様に臭うことになります。
しかし善玉菌がそれなりにたくさん働いてくれれば悪玉菌の働きを抑えてくれるので悪臭はかなり抑えられます。
「ニオイ」は一種の健康のバロメーターということでしょうか。
口臭も歯周病など口の中意外の要因として悪玉菌の排出物が腸管から血液に乗り肺でガス交換時に臭いのもととなるらしいです。
おならも我慢すると血液の中にしみ込み肺に運ばれガス交換時に外に出るらしいです。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌には整腸作用もあります。
便秘でヨーグルトを食べてない方は是非試してほしいと思います。
便秘の逆で「ゆるいんだよねえ〜」て方にも試して欲しいです。
善玉菌と悪玉菌のバランスをとる意味でもヨーグルト。です。
口臭で悩んでいる方にこれらの方法を試すようLS1と共に勧めています。
もちろん生理的、食後、重度の虫歯や歯周病、舌苔など起因しないと思われる時に特に有効と考えてます。
ダイエットで腸の中をきれいにしたければヨーグルトに粉末の寒天を入れて試されると良いかもしれません。
寒天はスーパーで売ってます。
食べる時に混ぜて食べます。
さきにもお話しましたが乳酸菌歯みがきを提唱された医師であり歯科医師でもある開業医の今井龍弥先生が提唱された「ビール酵母ダイエット」なる方法にもヨーグルトを使用します。
ヨーグルトにビール酵母を混ぜて食べると満腹感が得られ、しかも栄養的に満点であるのです。
1日どのくらいの量を食べれば良いのか?ということですが、ヨーグルトは食品なので「これ」といった量はないと思います。
食べたい量だけ食べれば良いのです。
一応目安量としては1日200g~300g程度 寒天は4g程度 らしいです。(個人的には少ないかな?と思いますが)
3.動物性乳酸菌と植物性乳酸菌
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は動物性乳酸菌ですが、もともと牛乳を飲む習慣がなかった日本人には実は動物性乳酸菌より植物性乳酸菌のほうが「合う」のではないかということです。
ヨーグルトが日本で発売されたのは大阪万博後に発売されたと記憶しています。
ブルガリアヨーグルトが最初だったと思います。
ブルガリア地方の方は長寿だ、なぜだろう、なぜかしら?とのことで調査したところ、その地方に古くから伝わるヨーグルトを毎日欠かさず食べていることに注目されたのがきっかけだったと思います。
ブルガリア地方の人にはブルガリアヨーグルト。
カスピ海地方の人にはカスピ海ヨーグルト。
その地方で古くから食べ親しんでいる食べ物こそが身体の方にも「合う」と思いませんか?
海を越えた日本ではヨーグルトはその歴史がまだまだ浅く、体内に摂取してもいかがなものか?とのことで最近の国内企業では動物性乳酸菌より植物性乳酸菌の研究が盛んにおこなわれているようです。
日本で植物性乳酸菌を用いた代表は漬物(ぬか漬け)や納豆があげられます。
これら我が国の伝統食に含まれる独自の腸内細菌叢は我が国で暮らす人々の健康を維持するうえでも、その地方に古くからある食べ物、という考えに立って考えればなるほど納得です。
ぬか漬けにご飯、みそ汁にその地方でとれる季節の野菜、魚、など。
そして食後にお茶(緑茶)・・そうです。カテキンです。
このように考えると和食ってうまくできていると思います。
最近は土壌が痩せてきているので同じ量の食物をとってもその栄養として身体に摂取出来るのは数年前に比べればかなり低くなってきているのではないか?と思います。
ですから数年前と同じ栄養量をとろうと思えば、より多くの食物を摂らなければならないのではないかと思います。
自然に育てた野菜などはみずみずしく力強ささえ感じます。
葉には虫が食べた穴があいていても、それは農薬を使わない証拠でもあるので安心して食することができますよね。
そしてなによりも美味しい。
野菜の皮の厚みも違うし歯ごたえももちろん違う。
噛めば噛むほど味が出て美味しいことこの上ないです。
話は飛びましたが乳酸菌は免疫と関連があるらしいです。
それは乳酸菌、つまり善玉菌と悪玉菌の共生、バランス。
それが免疫の考え方のベースです。
このバランスが崩れれば免疫力も低下してしまう、ということです。
Topics 音波歯ブラシのススメ
T.TAKASHIMA,DDS
音波歯ブラシのススメ
電動ブラシではありません。
超音波歯ブラシでもありません。
音波振動歯ブラシです。
音波振動歯ブラシはともかく歯垢除去率が高いのです。
しかも 当てる だけで良いのです。
電動ブラシや超音波歯ブラシのように自分で小刻みに動かさなくて良いのです。
磨かなくて良いのです。
当てるだけで良いのです。
振動が歯茎にマッサージ効果も与え歯茎の血流量の増加をもたらします。
磨かないから手の疲労感も軽減され、なんといってもブラッシングの効率が良いので歯みがきの時間が短縮されます。
朝などの忙しい時にとても役立ちます。
このような方にオススメです。
ともかく歯を磨く時間がない
手用歯ブラシで歯垢除去が上手くできない方
もっと口の中をキレイにしたい
効率良く歯垢を除去したい
小児の仕上げ磨きに
むし歯や歯周病のリスクが高い方へ
歯列不正で磨きにくい場所が多くある方
手を動かすのがおっくう、難しい疲れやすい
口腔ケアを行う介護者
【用語整理】
音波振動歯ブラシ
高速振動で1分間に30,000万回前後の振動を与え、歯ブラシを歯面に当てるだけで効率良く歯垢を除去できる歯ブラシのこと。
電動歯ブラシ
低速振動で1分間に1,000回以下の回転・反転運動を行う歯ブラシ。
超音波歯ブラシ
超音波を発生させ人間の耳には聞こえない高周波領域で振動させるのが超音波歯ブラシ。
小刻みに動かさないと歯垢は除去できない。

Topics ブラッシング法について
T.TAKASHIMA,DDS
効果的なブラッシング法 1
ご存知の通りむし歯や歯周病、口臭などの主な原因は、歯にこびりついた歯垢や歯石です。
歯垢ならまだしも歯石は一度歯に付着すると通常のブラッシングでは除去不能になります。
固くこびりついてしまった歯石は歯科医院での専門的な道具を用いないと除去はほとんど出来ません。
このため歯石の除去にはまず歯科医院に出向かれることが大切です。
歯石には大きく二つに別れます。歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石です。
これらは文字通りは歯ぐきの上に歯石が存在するか、または歯ぐきの下に(ポケットと言われる部分に歯石が隠れている)存在するかの違いで分類されます。
歯肉縁上歯石はその多くが白色を呈し、歯肉縁下歯石は黒色を呈しています。
歯肉縁下歯石の色が黒いのは歯周ポケット内に存在しているため血液による着色のようです。
ここで問題となるのは歯肉縁上歯石より歯肉下歯石です。
通常は歯ぐきの中に隠れているので見ただけではその存在が分からないからです。
いくら鏡で口の中を見てきれいに見えても、実は歯ぐきの中に潜んでいる場合があります。
この点からも口臭や歯周病にお悩みの方は一度は歯科医院に行かれ、お口の中をチェックされることをお勧めします。
さて肝心のブラッシング法です。
何点かポイントとなる点を列挙します。
1 歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先が当たるようにする
2 急いで何本も一気に磨くのではなく1本1本丁寧に磨くように心がける
3 磨く回数は朝昼晩、1日3回ですが、この中で特に就寝前には時間をかけ(10分は必要と思います)丁寧に磨く
4 ブラシの圧力はおおよそ100g前後程度の軽圧で磨き、あまり圧力をかけない
6 お口の中を磨くということは見えないところを一生懸命磨くことでもあるので、手鏡などを持ち、きちんと歯ブラシの毛先が自分の思うような所に当たっているか確認しながら磨くことも大切です。
5 歯ブラシの持ち方にも工夫を 歯ブラシもえんぴつを持つようにして持ち磨いてみましょう。予想以上に細かい所まで磨けます。「ペングリップ」とも言います。
6 使用する歯ブラシはヘッド(毛の付いてる頭の部分)が小さい「やわらかめ」「ソフト」「スーパーソフト」等を選ばれると良い。
さらにわたしが思うことを列挙しました。参考にされて下さい。
1 利き腕側と同じ側は磨き難い傾向にある 磨けてると過信しない。
2 経験から奥歯では歯の内側の歯と歯ぐきの境目の部分に磨き残しが多く見られる
3 経験から前歯では歯と歯の間に磨き残しが多く見られる
4 たまに歯垢染色剤で磨き残しを染め出し、磨けていない場所を目に見える状態にし、その部位を記憶し次回からのブラッシングに役立たせる。
効果的なブラッシング法 2
歯ブラシについて
歯科医院を訪れる方の大部分は歯周病に罹患されてると思います。
歯周病になると歯茎が炎症を起こし出血しやすい状況なのです。
出血するということは毛細血管が開いている、と考えて良いです。
血管が開いている状況下で飛び散った歯垢が破れた血管内に入り込むと、最近マスコミでも話題になっていますが、歯垢に含まれる歯周病菌が全身の血管を廻り始め、その結果、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因の一部になりかねない、ということです。(他にも、糖尿病や高血圧、さらには癌、また妊婦の場合は早産、低体重児出産の傾向となる危険性もある)ということが最近研究の結果明らかになってきています。
このような理由から「ソフト(やわらかめ)」な歯ブラシをご提案しています。
毛先が開いてきたら新しいものと交換して下さい。
歯ブラシの交換時期の目安となる毛先の拡がり方の目安は、歯ブラシを「毛」がついていないほうから見たとき、プラスチックの頭の部分より拡がっていれば交換の時期と考えて良いと思います。毛先が拡がったまま歯みがきをすることは毛先がうまく歯と歯茎の境目に入ることは難しく、非常に非効率なことです。
毛先が拡がったら新しいものにどんどん変えましょう。
歯ブラシなどたかだか百円台です。百円でお口の中の健康が維持できるのです。安いものです。
一ヶ月もしないうちに毛先が拡がり新しいものを買うようでしたらちょっと待って下さい。
ブラシにかける力が強過ぎます。
もっと弱い力で歯を磨くようにしてください。
毛先が開くその際にはこのような理由から次も「ソフト」な歯ブラシを選ぶようにしてくださいね。
ブラッシング時は「ゴシゴシ」磨くことはありません。
あくまでも「軽く」「歯の根元と歯茎のさかい目に毛先が入るよう」に当てて磨いて下さい。
歯磨き剤は「ほんの少し」の量で構いません。
歯磨き剤のつけすぎは禁物です。
なぜなら歯磨き粉に含まれてる爽快感を出す成分は短時間で磨いた気になったり、発泡剤の作用で「口の中が泡だらけ」になり、やはりこれも短時間で「ゆすぎたい」気持になるからです。
また界面活性剤の人体への影響もありますので、このことからも歯磨き剤の「つけすぎ」にはご注意ください。
効果的なブラッシング法 3
歯垢染色剤(液)
歯を磨いていても、きちんと磨けているかどうかはなかなか分かり難いものです。
そこで染色剤(染色液もあります)を使用することで視覚的に磨き残しを見つけていただき、次回からはその磨き残しの部分を忘れずにブラシを当てていただく、ということです。
口の中を磨くということは、「見えないところを一生懸命きれいにしようと磨く」ということであり、これは想像以上に難しいことです。
例えて言えば家庭内のお掃除にしても、通常汚れてる部分のお掃除というのは目で見ながらブラシなりスポンジを当てて磨き、きれいになったか、もう少しなのか判断しながら磨きますよね。
ところが口の中となると、みなさんかなりいい加減になる。
歯磨き粉などテレビのCMよろしく、たっぷりとブラシの先に出し、口の中へ運ぶ。
「めんどくさい」「こんなものかな」「時間無いし」など理由をつける前に、先ほども書きましたが発泡剤で泡だらけでゆすぎたい。
ミントの味にごまかされ「磨いた気」になる。
しかもわずかとは言え界面活性剤を口の中に残留させる。
これでは磨けなくて当たり前だと思います。
ほとんどの歯医者さんは歯を磨く時「なにもつける必要はないですよ」と特に歯周病がひどい患者さんほどアドバイスしていると思います。
その理由はこんなところにあると思います。
歯は磨けなくて当たり前だと思います。
歯垢染色剤(染色液)であなたの磨き残し部分をチェックしてください。
使用法は簡単で錠剤(液体)を1つ口の中に入れ噛み砕きます。
(染色液の場合は塗ります。)
口の中、特に歯の表と裏にまんべんなく行き渡るようにして下さい。
全体に行き渡ったかな?というときに静かにゆすぎを始めて下さい。
2,3度ゆすぎをすれば吐き出す赤い色が薄くなります。
赤い色が薄くなった時お口の中を鏡などで見て下さい。
歯に赤い部分が染まっていればそこは歯垢が付着している部分、つまり磨き残しの部分です。
次に歯ブラシを持ち赤い色が落ちるよう磨いて下さい。
口の中の粘膜や舌も染まりますが時間の経過とともに脱色してきますので安心してください。
お出かけ前は止めておいたほうが良いです。
いくら脱色するとはいえ時間が少しかかりますし、唇も赤くなる場合が多いです。
効果的なブラッシング法 4
効果的な就寝前のブラッシング
歯や歯茎、さらには身体の健康のためにも定期的な歯科医院でのお口のなかの清掃を受けるよう心がけてください。
先にも書きましたが、口の中のブラッシングは「目に見えないところを一生懸命磨く」といったところにその難しさがあります。
自分では磨けたつもりでも、ブラシの毛先がほとんど当たらずに汚れがそのまま放置されている場合も多いです。
歯垢ならまだブラッシングで除去できますが歯垢が歯石に成長すれば、それはもはやブラッシングだけでは除去不能となります。
こうなると歯科医院での専用ツールで除去する必要があります。
こうした意味でも定期的な歯科医院でのお口の中の清掃を是非受けられて下さい。
末期まで自覚症状がないのが歯周病の特徴です。
自覚症状がないからといって大丈夫、ということはありません。
今回、せっかくの機会ですから、口の中の健康について関心を高めていただけたら幸いです。
Topics
歯でお悩みがあればお一人で悩むのではなくぜひご相談されて下さい。
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